プロテアーゼは「安全性に問題なし」 厚労省が発表「2次加工品も」
天野エンザイム㈱(愛知県名古屋市、天野源之社長)が製造する遺伝子組換え酵素剤「Geobacillus stearothermophilus TP7株を利用して生産されたプロテアーゼ」は安全性に問題なし。4日、厚生労働省が発表した。安全性審査の手続きを経たものとして、官報にも公告した。
厚労省によれば、安全性審査の手続きが終了したことから、すでに流通している同添加物を用いた食品の販売、流通の停止は不要と判断したとしている。つまり、厚労省がこれまで保留にしていた同添加物を用いた2次加工食品だが、現状のまま流通させても問題ないということである。
同酵素剤については、昨年11月に同社が自主回収を行ってから、厚労省が食品安全委員会に諮問。4度に及ぶ審議の後、厚労省に答申していた。
厚労省は、同添加物の製造にあたっては、「組換えDNA技術応用食品及び添加物の製造基準」(2005年厚生省告示第 234 号)の基準に適合する必要があるため、製造者からの申請があった時は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて製造所ごとに、基準に適合する旨の確認を行うとしている。
発表資料はこちら(厚生労働省ホームページより)
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(冒頭の画像:官報の告示)