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フコース、初の届出 ダブル機能で
海藻由来成分 BMI低減サポートと便通改善機能

焼津水産化学子会社が届出実施

 機能性表示食品の届出データベース情報の更新が1日にあり、海藻分解物に含まれるフコースを機能性関与成分にしたサプリメントの届出が公開された。新規の機能性関与成分。褐藻類に含まれるフコイダンの構成糖として知られる。BMIの低下サポートと便通改善機能のダブルヘルスクレームが届け出された。届出表示は以下の通り。

 「本品にはフコースが含まれます。フコースには以下の機能があることが報告されています。
BMIが高め(23以上30未満)の方の
・腹部の脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)、体重、ウエスト周囲径の低下を助けることでBMIの低下をサポートする
・便秘傾向の方の便の回数を増やすことで便通を改善する」。

 届出者は、サプリメントや化粧品の通販を手掛けるUMIウェルネス㈱(東京都新宿区、高藤忠明社長)。水産物由来の機能性食品素材の製造販売を行う焼津水産化学工業㈱(静岡県焼津市、山田潤社長)の子会社で、届け出た研究レビューは焼津水産を主体に実施した。

 焼津水産では、海藻由来フコースの量産化を実現した上で製造販売を昨年4月から開始。東京大学大学院農学生命科学研究科の潮秀樹教授と共同研究を行い、内臓脂肪の蓄積を抑制する働きのあることを確認していた。今後、外部の最終商品販売会社らへの届出サポートを本格化していくことになりそうだ。

21年度の届出、1260件に 今後さらに増加へ

 1日の更新では、届出番号G1199から1260まで計62件の新規届出が公開された。

 民間団体の事前確認を経た届出や再届出を除き、2月14日までに届け出されたものが公開された。3月末までに届け出られたものは21年度分の届出に割り当てられるため、既に現時点で年度別届出件数の過去最高記録を塗り替えている同年度の届出は今後さらに積み上がることになる。1,400件を超えてくる可能性もありそうだ。

 この日の更新で公開された新規届出の食品区分を見ると、サプリメント形状の加工食品が39件、その他加工食品が19件、生鮮食品が4件。生鮮食品については、GABAを機能性関与成分にしたマスクメロン(2件)、クエン酸のレモン、GABAのバナナが届け出られた。初の届出になるとみられるレモンを届け出たのはサンキスト・パシフィック㈱(東京都中央区)。GABAに運動後などの一時的な疲労感を軽減する機能が報告されている旨を表示する。

 また、3月17日から同28日までに、計6件の撤回届があったことが公開された。中には、「販売、製造を行う予定がないため」などとして、1月に出したばかりの届出(G1117、公開日は3月下旬)を取り下げた事業者もあった。制度施行以来の取り下げ件数は累計で522件になった。

(冒頭の画像:UMIウェルネスが届け出たフコースの表示見本。画像は消費者庁の届出DBより)

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