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ファンケル『えんきん』リニューアル発売、ホンモノはどれ?

 ㈱ファンケル(神奈川県横浜市、島田和幸社長)は16日、機能性表示食品『えんきん』(届出番号:E700)をリニューアル発売した。

 『えんきん』のリニューアルについてはこれまで、ウェルネスデイリーニュースで指摘してきた。ファンケルには、同名の商品が3品ある。消費者庁の届出情報検索データベースで「えんきん」を検索すると、届出番号A7「えんきん」、同D46「えんきんa」、同E700「えんきんb」の3つがヒットする。

 A7は「最終製品を用いたヒト試験」による届出、D46は「最終製品を用いたヒト試験」と「機能性関与成分に関する研究レビュー」による届出、E700は「機能性関与成分に関する研究レビュー」による届出と、科学的根拠情報がそれぞれ異なっている。
 
 これだけでも消費者には分かりにくいが、機能性関与成分の含有量を比べると、A7とD46の含有量が「ルテイン:10mg、アスタキサンチン:4mg、シアニジン-3-グルコシド:2.3mg、DHA:50mg」であるのに対し、E700は「アスタキサンチン:6mg、ルテイン:10mg、ゼアキサンチン:2mg」と異なる。
 
 同社は自社のホームページ上で、「※えんきん(届出番号:A7)は初めて公表された目の機能性表示食品です。こちらのえんきん(届出番号:E700)は届出表示を追加したものです」と告知している。 

 (公財)食の安全・安心財団の唐木英明理事長は、「初代えんきん(A7)と今回のえんきん(E700)は有効成分が違うので、違う商品。(ホームページの)宣伝にある『こちらの商品は届出情報を追加したもの』という記載は、事実の一部しか述べていないため問題」と指摘している。

 また、届出情報によれば、A7はすでに販売を終了しているが、D46は販売中となっている。これでは、機能性関与成分の用量が異なる同名の商品が複数、市場に流通していることになる。

【田代 宏】

(冒頭の写真:『えんきん』(届出番号:E700))

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