ファンケル、サプリメント専用工場を新設
㈱ファンケル(神奈川県横浜市、島田和幸社長)は26日、子会社の㈱ファンケル美健(横浜市栄区、栁澤昭弘社長)を通じて、静岡県三島市に新設した「ファンケル美健 三島工場」の稼働を開始したと発表した。サプリメントを生産する専用の工場で、需要の増加と今後のグローバル展開に対応する。投資規模は約80 億円。
同工場の設立で、これまでの生産能力と比べて錠剤の製造で約1.3 倍、アルミ袋製品は約1.4 倍になる。設備の増強などで、最大3~3.5 倍の生産が可能な拡張性の高い工場となっている。今後、2019年8月に資本業務提携したキリングループの製品生産も行い、協業シナジーを創出する。
製造エリアは、医薬品(固形製剤)レベルの衛生環境を整えた。これまでのサプリメント製造で得た知見や厳しい管理基準を取り入れ、安心・安全な製品を提供する。また、ハードカプセル充填機を導入し、同社として初めてとなる、ハードカプセル製品の自社生産を行う。
そのほか、無人夜間運転が可能な錠剤製造機や、最新型の錠剤選別機などを導入し、自動化や省人化を実現。安全な製品を効率的かつ安定的に供給できる体制にした。さらに、製造に関わる帳票類の電子化を図り、ペーパーレス化を推進。今後、太陽光発電システムも導入し、環境負荷低減の取り組みを推進するとしている。
【新工場概要】
名称: ファンケル美健 三島工場
所在地:静岡県三島市松本 66
敷地面積:3万4,671平方メートル
延床面積:3万715平方メートル、
建物:SRC造地上6階建