クリスチャンハンセンジャパン（株）（東京都港区、マーク・ジョンストン代表）のビフィズス菌「BB-12」を機能性関与成分とする機能性表示食品の届出が10件に達した。「BB-12」はビフィズス菌で世界最多の論文掲載数を誇り、同社では届出サポートサービスを完備。引き続き、機能性表示食品への活用を提案する方針だ。

　同社は、世界的な乳酸菌企業のクリスチャンハンセン社の日本法人。所有する菌株は3万種類以上で、保有菌株が掲載されている学術論文は450報以上に上る。実施済みの臨床試験は100件を超える。

　主力のビフィズス菌「BB-12」は、生きたまま腸まで届くという性質を持つ。論文掲載数は250件以上で、ビフィズス菌では世界最多という。健常者を対象とした臨床試験の成果も論文化され、同社では機能性表示食品に対応するためにシステマティック・レビュー（SR）を完了。定性検査法と定量検査法も確立した。機能性表示食品の届出サポートの内容は、（1）SR結果の提供、（2）商品開発時の菌の安定性を確保できる技術の提供、（3）安全性データの提供――と説明する。

　「BB-12」を機能性関与成分とする機能性表示食品の届出は10件に達した。今後は、機能性表示食品に対応できる乳酸菌を増やす方針としている。

　また、親会社のクリスチャンハンセン社は今年1月22日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで「最も持続可能な企業100社」の第1位に選ばれた。これは、トロントを拠点とする専門メディア・投資調査会社が毎年発表しているもので、今年で15回目を数える。世界中の7,500社以上の主要企業を対象に、さまざまな定量的な業績評価指標を比較分析して選出する。同社は「クリーンな収益」の指標で100％を獲得した。

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