中華人民共和国の食品安全国家標準検討委員会はこのほど、「食品安全国家標準　事前包装食品の栄養表示に関する一般原則」などについて、10項目の食品安全国家標準案を公表し、11月21日までパブリックコメントを募集していると発表した。

　なかでも関心が集まっているのが「事前包装食品の栄養表示に関する一般原則」で、全ての事前包装食品の表示義務に関して、「能量（熱量）」、「蛋白质（たんぱく質）」、「脂肪（脂質）」、「饱和脂肪酸（飽和脂肪酸）」、「碳水化合物（炭水化物）」、「糖（糖類）」、「钠（ナトリウム）」などの栄養表示が必須となり、含有量とその栄養成分基準値のパーセンテージを表示しなければならないと改訂されたこと。

　また、「付録D　熱量及び栄養成分のヘルスクレームの標準用語」も改訂。中国も日本と同様にビタミン・ミネラルの強調表示・機能性表示について標準となるヘルスクレームが定義されているが、今回の改訂で、十分な根拠がない用語が削除される。一方、ヘルスクレームが追加・補足された栄養素もある。
　特にビタミンCに関しては、「ビタミンCが免疫系の正常な生理学的機能を維持するのに役立つ」というヘルスクレームが追加される。

※㈱スペース「中国保健食品・機能性原料情報サービス」より。同サービスは、中国保健協会市場工作委員会事務局を務めるシンクタンク（庶正康讯）の公衆号を出典とする。