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パラミロン研究会、第1回学術集会を開催

 ミドリムシ属が生成するパラミロンの多面的な研究を行う「パラミロン研究会」(矢澤一良会長)の第1回学術集会が22日、都内で開催された。約70人の関係者が参加した。

 矢澤会長は、同研究会の目的について「パラミロンの学術的エビデンスを把握し、研究活動を通じて多くの人々の健康に役立つようにしたい」と説明。「パラミロンが国民の福祉に役立つようになってほしい」と抱負を述べた。

 医療法人財団百葉の会銀座医院長補佐・抗加齢センター長で常葉大学健康科学部長・教授の久保明氏は、「アスリートと免疫」をテーマに講演した。適度な運動は免疫機能を高めて感染症の予防に有効とされるが、激しい運動は免疫機能の一時的な低下を引き起こすとし、「運動が身体へ与える影響を考えた場合、試験対象者を高強度のトレーニングを行うアスリートか、そうでない人かで区別しなければならない」との考え方を示した。

 久保氏は、β-1、3-グルカンを豊富に含むパラミロン含有食品の摂取によるアスリートへの影響について、「腸内環境」「免疫抑制」「疲労感緩和」の3つの視点から評価。ラグビーのトップリーグの選手36人を被験者とし、ハードカプセル状のパラミロン含有食品を1日に2粒(500mg)摂取させ、摂取前後期間も合わせて5カ月間にわたってモニタリングを行った。

 その結果、CAS(日本語版便秘評価尺度)の合計点が摂取前と比べて有意に低値となり、便秘と下痢に改善傾向が見られたという。また、唾液中の分泌型免疫グロブリンA(SIgA)の分泌速度と唾液中のテストステロンが共に上昇した。このことから、パラミロン含有食品の摂取は免疫力の低下を抑制し、主観的疲労感も改善傾向が示唆されたと報告した。

 過酷なストレス環境下でも、免疫力の低下抑制や疲労感の緩和が認められたことで、パラミロン含有食品の摂取がアスリートに有用であることが示唆されたとし、「非常に希望が持てるデータ」と話した。

 同研究会では、パラミロンと食物繊維、健康食品全般が体・脳・心の健康につながるような議論と研究を重ねる方針。産業界・学術界・行政・医学界との連携も深め、パラミロンの福祉への寄与を目指す考えだ。

【宇山 公子】

(冒頭の写真:第1回学術集会の様子)

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