バルクオムが初の届出 【機能性表示食品届出DB更新】GABA配合のプロテインパウダー2製品
機能性表示食品の届出データベースの更新が19日にあり、男性用スキンケア製品の企画・販売を手がける㈱バルクオム(東京都港区)からの届出が公開された。同社の届出が公開されるのは今回が初めて。γ-アミノ酪酸(GABA)を機能性関与成分として配合したプロテインパウダーを2製品、届け出た。睡眠の質の向上や、肌の健康を守るのを助ける機能など、4つの機能性を訴求する。同社は昨年11月から、同社として初のインナーケア製品として、GABAなどを配合したプロテイン(酵母プロテイン)パウダーの販売を開始していた。
ヒドロキシクエン酸やコラーゲンペプチドでSR2020準拠届出
この日のデータベース更新で公開された新規届出は25件(サプリメント12件、サプリ以外の加工食品13件、生鮮食品ゼロ件)。7月に入ってからの更新はこれが5回目で、累計94件の新規届出が積み上がった。前の月は、累計125件の新規届出が公開されていたが、7月はそれを上回ってきそうだ。
今回の更新では、届出が初めて公開される企業が目立った。バルクオムの他に、日本食菌工業㈱(横浜市神奈川区)をはじめ㈱勅使川原精麦所(栃木県佐野市)、㈲ウーマンズサポート関口、三菱商事グループのフードリンク㈱(東京都港区)などからの届出が公開された。
一方、この日の更新で公開された機能性関与成分、ヘルスクレームは既存が主体。ただ、公開された25件全てが機能性関与成分の研究レビュー(SR)を表示する機能性の科学的根拠とする中で、日本新薬㈱(京都市南区)が届け出たヒドロキシクエン酸(HCA)、㈱東洋新薬(本部・佐賀県鳥栖市)が届け出たコラーゲンペプチド、富士化学工業㈱(富山県中新川)によるアスタキサンチンは、PRISMA2020準拠のSRとなっている。
7月、撤回届出が多く
この日の更新では、追加された撤回届出も多かった。新たに20件の撤回届出があった。そのうち18件がアサヒ飲料㈱(東京都墨田区)によるもの。ラクトトリペプチドやラクトノナデカペプチドなどを機能性関与成分として配合した主に飲料について、販売あるいは発売の予定がなくなった、として取り下げた。
7月1日以降、撤回届出が増加傾向を見せている。19日までに累計51件の届出が取り下げられた。説明されている理由としては、「販売終了」と「販売予定がない(なくなった)」の2種類に大別できる。
【石川 太郎】
7月の届出DB更新:【3日】7月最初の更新は既存中心の構成に
:【12日】撤回届出、一度に30件
:【16日】SR届出15件、PRISMA2020準拠は無く
:【17日】ガルシノールに新ヘルスクレーム、「心の健康」を維持