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バランスボールが突然破裂、原因は? 事業者は「ノンバースト」の表示削除へ

 健康器具「バランスボール」に座っていたら突然破裂し、転倒後に骨折した。国民生活センター(国セン)は、消費生活センターの依頼に応じて調査を実施し、その結果をホームページ上で公表した。

 破裂した商品は、空気を入れて膨らませ、身体と密着させてトレーニングを行う健康器具として販売。穴があいても急激に空気が抜けにくい「ノンバースト」をうたった商品だった。
 相談者は、毎日1 時間程度、同品に座って床に足を着け、テレビを見ながら使用。使用中の服装は金属部のない室内着を着用し、使用前後にアルコールなどの薬剤で拭くという行為は行っていなかった。空気は事故が起こる3日前に補充した。

 破裂した商品は、座っていた時に側面となっていた部分の一部が上下方向に大きく裂けており、裂けていない部分にも内面に達しない程度の亀裂が複数みられたという。

 国センでは、新品の同型品を用いて、表示されていた耐荷重を加えたところ、破裂や空気の抜けはみられなかった。
 成人男性が座った状態を想定した荷重を加えながら、画びょうや釘などを刺して側面に穴をあけたところ、穴は拡大せずにゆっくりと空気が抜けた。ただし、カッターナイフの刃先を側面の上下方向に刺したところ、穴が上下方向に急速に進展して裂け、瞬時に空気が抜けたという。

 国センによると、骨折をもたらしたバランスボールが破裂した直接の原因については判明しなかったものの、調査結果の報告を受けた事業者は、「ノンバースト」は誤解を与えるため、現行品は売場から撤去し、今後の商品から「ノンバースト」の表示を削除し、警告表示を追加した新商品を販売すると回答したという。

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