ハウス、売上前年比8.9%増 『ウコンの力』の需要が増加、『1日分のビタミンゼリー』なども販売注力
ハウス食品グループ本社㈱(東京都千代田区、浦上博史社長)はこのほど、2024年3月期(23年4月1日~24年3月31日)決算短信を発表した。売上高は対前年比8.9%増の2,996億円、営業利益は同16.7%増の194億7,000万円だった。
同会計年度は、同社グループの第七次中期計画最終年度に当たる。第七次中期計画では、“「食で健康」クオリティ企業への変革<第二章>4系列バリューチェーンへのチャレンジ” というテーマに則り、同社グループのめざす姿の実現に向けて、「お客様に対して」、「社員とその家族に対して」、「社会に対して」という「3つの責任」全てにおいてクオリティ企業への変革を加速すると同時に、「スパイス系」、「機能性素材系」、「大豆系」、「付加価値野菜系」の4系列バリューチェーンごとに戦略を立案し遂行してきた。
健康食品事業は、国内事業の収益構造改革とグローバルでの機能性素材系バリューチェーンの構築に取り組んだ。同年度は、『ウコンの力』の需要増に加えて、主力製品である「C1000瓶製品」や『1日分のビタミンゼリー』の販売に注力し増収となった。利益面は増収効果に加え、効果的なコスト運用もあり増益となった。これらの結果、同事業の売上は同2.1%増の168億6,500万円、営業利益は同29.2%増の24億6,400万円となった。
海外食品事業では、タイ機能性飲料事業が、上期はコロナ禍収束後、免疫ニーズに起因したビタミン摂取需要の減少により市場規模が大きく落ち込み、下期には一旦底を打ったが、上期の業績低迷の影響が大きく減収減益となった。海外食品事業全体の売上は同15.3%増の563億7,500万円、営業利益は同43.5%減の30億6,700万円となった。