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ネギのフラボノイド生産に関わる染色体と遺伝子を特定

山口大学大学院創生科学研究科(農学系学域)は11日、理化学研究所などとの共同研究により、ネギのフラボノイドの生産に強く関与する染色体と遺伝子を特定したと発表した。研究成果は、ヒトの健康機能性や植物体のストレス耐性を併せ持つ新たな品種育成への貢献が期待されるとしている。研究成果は国際科学雑誌『SCIENTIFIC REPORTS』電子版に掲載された。

 さまざまなフラボノイド化合物を有し、ネギと交雑可能なシャロットの第5染色体を添加することで、ネギにフラボノイド高含有性を付与できて、同染色体上にフラボノイド生産に関与する遺伝子が存在することがわかっている。

 研究では、シャロットの第1~第8染色体をそれぞれネギに添加した系統シリーズのフラボノイド生産能を検証するとともに、ネギ葉鞘部の着色に関わるフラボノール類、フラボン類、アントシアニジン類の生合成に関与する遺伝子群を網羅的に比較解析することにより、シャロットの鱗葉球着色に関与すると考えられる遺伝子群の特定を試みた。

 その結果、シャロット由来の第5染色体を添加することでネギのフラボノイド生産の様相が特に葉鞘部で質的・量的に改変され、着色性が導かれていることがわかった。また、フラボノイド生合成遺伝子に着目し、遺伝子発現量を単一異種染色体添加系統シリーズで比較解析したところ、フラボノイド含量を上方修正する遺伝子が特定できたという。

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