馬刺しにぎりなどでメニュー表示を誤表記していた㈱ヌルボン（福岡市博多区、仲義雄社長）が、他の食材でも誤った表示を行っていたことが明らかになった。

　新たに誤表記が発覚したのは、「岩塩」、「コメ」、「牛肉」の3食材。
　焼肉ヌルボン那珂川店と焼肉ヌルボン庵店では、メニューには「ヒマラヤ岩塩」と表示すべきところ、「アンデスソルト・ロサ」と表示していた。
　
　また上記2店舗では、「大分県産ひとめぼれ」を「大分県産玖珠の架け干し米」と表示。焼肉ヌルボンガーデン新宮店と焼肉ヌルボンガーデン宗像店では、同米を「佐賀県産夢しずく」と表示していた。

　さらに、ステーキガーデン糸島風の邱店で提供していた「US産（アメリカ産）厳選フィレステーキ」は、実際にはオーストラリア産だった。

　3食材共に事業を譲り受ける以前、㈱綱屋の時代からの誤表記で、ヌルボンの担当者によれば、コメについては2021年10月以降、約7.2トンを店舗で提供しているという。綱屋時代の供給量は明らかになっていない。

　　これらの誤表記について同社は、「8日に発覚した馬刺しの誤表記をきっかけに全15店舗のメニュー表示と産地の再調査を行った結果、明らかになった」と話している。仕入食材が変更となった時のメニュー表示の修正漏れなどが原因とし、「誤表記が発覚後、すぐに福岡県消費生活センターに報告した」という。「誤表記はこれらが全て、他にはない」とコメントしている。

【田代　宏】

　
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