ニップン、第1四半期決算短信発表 売上は対前年同期比3.4%、利益は同5.8%減
㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)はこのほど、2025年3月期第1四半期(24年4月1日~6月30日)決算短信を発表した(連結)。売上は、対前年同期比3.4%増の1,019億6,900万円、営業利益は同5.8%減の51億3,200万円だった。
同社グループは、経営理念「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」の下、企業価値の持続的な向上に努めている。同社では、㈱刀(森岡毅代表)との協業により、マーケティング戦略の見直しと組織改革を実施することで、マーケティング力の向上を図る。
前年度から、オーマイプレミアムブランド(乾燥パスタ・冷凍パスタ)の販売強化に取り組んでおり、これらの取り組みとその成果について、6月に開催した「ニップン×刀 協業発表会」で発表した。強化したマーケティング組織の下、より市場を活性化させながら、オーマイプレミアムブランドの販売強化に継続して取り組んだ。
全体の業績は、インバウンド消費の拡大、各種製造コストの上昇に伴い、前年度に実施した価格改定とオーマイプレミアムブランドの販売数量伸長などにより売上高は増収。利益面では、冷凍食品類を中心とした販売数量の増加、生産性の改善によるコストダウンなどが増益に寄与したが、食品事業の拡売のための戦略コストの増加、各事業の人件費・物流費の増加などにより減益となった。