㈱ニップン（東京都千代田区、前鶴俊哉社長）はこのほど、ベトナムに現地法人「NIPPN Vietnam Company Limited（NIPV社）を設立、プレミックスエ場を2027年に稼働すると発表した。ASEAN地域における同社グループの業務用商品などの販売拡大を図る。

　ベトナムは、同社グループにとって5カ国目の海外進出国となる。同社グループにおける ASEAN地域での事業展開は、1996年にR&D機能を持つ販売会社「NIPPN FOODS CORPORATION（THAILAND）LTD.」をタイに設立し、2008 年には同国でプレミックス工場を竣工した。また、14年にはインドネシアに「PT NIPPN FOODS INDONESIA」を設立し、23年には同国でプレミックス工場を稼働と業容を拡大してきた。

　今回、ベトナムに新工場を設立することにより、ASEAN域内での供給体制を盤石なものとし、より一層の安定供給を図ると同時に、ベトナム国内での取り組みも強化する。また、ホーチミン市内にNIPV社営業事務所の開設も予定している。

　同社は、海外事業を2022-26中期目標における成長領域の1つとしており、海外事業の売上高を23年度比200%とすることを目指している。今回の新たな事業展開によって、中期目標達成に向けた取り組みをさらに確実なものとするとしている。

（冒頭の写真：同社リリースより）