㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)は24日、（公財）食品等流通合理化促進機構主催の「第9回食品産業もったいない大賞」において、農林水産省大臣官房長賞を受賞したと発表した。

　「食品産業もったいない大賞」は、食品産業の持続可能な発展に向け、環境対策の一環でもある「エネルギー・CO2 削減」、「廃棄量削減・再生利用」、「教育・普及」等の観点から、顕著な実績を挙げている食品関連事業者、食品産業によるこうした取り組みを促進・支援している企業、団体、個人を表彰するもの。

　同社は、食品工場副産物に高濃度のセラミドが含まれていることを発見して以来、さまざまな食品副産物の活用を検討している。処分に困っている食品工場副産物や粕を分析して含有量が高い成分を探索し、大学や研究機関と共同で研究を行い、その成分の健康機能を証明した後、製品化して素材として販売している。

　今回の受賞は、同社がこのような食品廃棄物のリサイクルフローを構築している点や、抽出された成分が持つ健康機能を数値で証明する技術が評価されたもの。表彰式典・事例発表会は、2022年1月28日にオンラインで開催される予定。

（冒頭の写真：同社が食品工場副産物から製造した機能性食品素材）