トランス・コスモス、売上6.9%増 BPOサービスを積極的に展開
トランス・コスモス㈱(東京都豊島区、石見浩一、牟田正明共同社長)はこのほど、2023年3月期第3四半期(22年4月1日~12月31日)決算短信を発表した。売上高は対前年同期比6.9%増の2,760億3,700万円、営業利益は同10%減の172億3,500万円だった。
同社グループは、大規模な業務実行能力を生かし、社会インフラとして、コロナ禍で政府・自治体・民間企業が推進する諸政策に関連する業務支援を展開してきた。社会ニーズの落ち着きと同時に、緊急性の高い一部業務においては縮小するなどの影響が出てきたが、アウトソーシングサービスに対するDECサービス・BPOサービスを積極的に展開し、受注拡大につなげている。
また、変化する企業ニーズに対応したサービスや、加速するDX需要に対応していくためのサービスの創出・展開、組織体制の強化などに取り組んだ。
具体的には、ユーザーとのコンタクトポイントとなるソーシャルメディアの運用や、コンタクトセンターでのコール、チャット運用で蓄積されるさまざまなVOC(Voice of Customer)をチャネル横断的に一元管理する仕組みを提供し、CXアナリストが戦術化してデジタルマーケティングの課題解決をクライアント企業に提供、改善を実現する「VOCマーケティング」の提供を開始した。
また、BPO事業の拡大に伴い、国内70拠点目のBPO拠点として新たに、「BPOセンター札幌狸小路イースト」を設立した。同センターでは、インボイスチャルとDXソリューションを活用したヘルプデスクを中心に、DXが進む環境において最適なITサポートサービスを提供し、クライアントの企業活動を支援している。海外については、マレーシア、シンガポール向けの越境ECサービスにおいて、事前調査や顧客獲得を目的としたライブコマースの提供を開始した。