消費者庁の伊藤明子長官は18日の定例記者会見で、パブリックコメントの募集を開始した特定保健用食品（トクホ）の公正競争規約（案）について、「業界内ルールが作られていくことが大事だと思っている」との見解を示した。

　伊藤長官は、「（健康志向食品の）市場が大きくなるなかで適切に表示が行われ、消費者に正しく情報が伝わることは大事。トクホや機能性表示食品の制度が伸びていくことは重要なことで、その際、業界内ルールができていることは、消費者行政としても良い方向だと思っている」と述べた。

　また、担当課は「トクホについては健康増進法と食品表示法において容器包装上の義務表示の規定がある。広告については公正競争規約をベースに、消費者により適切な情報提供を行い、事業者団体がコンプライアンス向上という意味で規約を作ることは良いことと思っている」と説明した。

（写真：18日に開かれた定例記者会見の様子）