腹部などに貼るだけで痩せられるという嘘の広告によって、ダイエットパッチを販売したとして、消費者庁は29日、販売会社3社に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。3社は既に違法な表示を修正している。

　措置命令を受けたのは、（株）シンビジャパン（東京都墨田区、沈載哲代表）、（株）ユニッシュ（大阪市中央区、中西博文代表）、（株）tattva（東京都品川区、髙瀬大輔代表）。シンビジャパンは『ロロチェンジ』、ユニッシュは『カーブシート』、tattvaは『スリムデトパッチ』という商品名のダイエットパッチを各社のウェブサイトで販売していた。

　その際、製品を体に貼るだけで痩せられるなどと表示し、著しい効果を示す使用前後の写真や体験談を掲載していた。また、tattvaは実績のない「通常価格」を用いて、販売価格の安さを強調していた。

　3社から表示の根拠とする資料が提出されたが、消費者庁では合理的な根拠を示すものではないと判断。一般消費者に対して表示が違法だったと周知することや、再発防止策の整備などを命じた。tattvaについては、既に日刊紙の広告欄に社告を掲載済み。

　取材でシンビジャパンは、「消費者庁の指摘を受け止め、今後は消費者が誤解しない表示に努める」（通販部）とコメントした。

（写真：『ロロチェンジ』）