タンパク質繊維を化粧品原料へ応用 資生堂、Spiberと共同開発し製品へ活用
㈱資生堂(東京都中央区、魚谷雅彦社長)はこのほど、タンパク質「Brewed Protein(TM)繊維」を用いた化粧品原料を、Spiber㈱(山形県鶴岡市、関山和秀代表)と共同開発したと発表した。
「Brewed Protein(TM)繊維」は、Spiber㈱が独自技術によって開発した、サトウキビやトウモロコシ由来の糖類など植物由来のバイオマスを主原料に、微生物による発酵プロセスで生産される構造タンパク質繊維。これまで衣料品の原材料として多く活用されてきたが、今回、資生堂の強みであるマテリアルサイエンスや消費者に寄り添った品質への高いこだわりを生かして、共同で化粧品原料の開発に取り組んだ。化粧品原料としての安全性、安定性、機能性、使い心地などさまざまな観点から検討を重ね、「Brewed Protein(TM)繊維」の特徴を維持しながら、マスカラへの配合を実現した。
同素材は、環境に配慮しながら、しなやかで美しいまつ毛を演出するマスカラファイバーとして、資生堂の製品に配合するほか、今後、資生堂の製品開発に広く活用を検討していくとしている。
(冒頭の写真:資生堂リリースより)