タイ産「ライギョ」に検査命令 モニタリングでエンロフロキサシンを検出
厚生労働省は16日、タイ産ライギョとその加工品(簡易な加工に限る)について、輸入業者に対して検査命令の実施(全ロット)を義務づけた。
検疫所でモニタリング検査を実施した結果、タイ産ライギョからエンロフロキサシンを検出した。
<違反の内容>
1.
品 名:冷凍ライギョ(FROZEN SNAKE HEAD FISH)
輸入者:マツリ・コマーシャル会社
輸出者:THAI NIKKEY FOODS CO.,LTD.
届出数量、重量:54 CT、540.00 kg
検査結果:エンロフロキサシン 0.02 ppm 検出(基準:含有してはならない)
届出先:名古屋検疫所
日本への到着年月日:2022年11月13日
違反確定日:2022年12月2日
措置状況:全量廃棄済
2.
品名:冷凍ライギョ(FROZEN MUD FISH)
輸入者:㈱エーワン
輸出者:KANOKWAN THAI TRADING CO.,LTD.
届出数量、重量:10 CT、100.00 kg
検査結果:エンロフロキサシン 0.02 ppm 検出(基準:含有してはならない)
届出先:東京検疫所
日本への到着年月日:2023年4月13日
違反確定日:2023年5月11日
措置状況:全量保管中
※エンロフロキサシンについて
1.動物用医薬品(合成抗菌剤)
2.許容1日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる1日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.002 mg/日。
3.体重 60 kg の人間が、エンロフロキサシンが0.02 ppm残留したライギョを毎日6.0 kg摂取し続けたとしても、一生涯の平均的な摂取量が許容1日摂取量を超えることはない。