タイガーの電気ケトル「こぼれない」は優良誤認~消費者庁
消費者庁は8月31日、電気ケトル『PCK-A080』を販売するタイガー魔法瓶㈱(大阪府門真市、菊池嘉聡社長)に対して景品表示法に基づく措置命令を出した。
同社は地上波のテレビコマーシャルで、電気ケトルをソファ上に落として転倒させても中身がこぼれないかのような映像を流していたが、実際にはお湯がこぼれる場合もあったという。
同社は「もしものとき、熱湯がこぼれないように、設計しています」との音声。テーブル上に転倒した商品からは液体がこぼれ出さない映像と共に、「安全最優先」、「転倒お湯もれ防止」などの文字映像を表示していた。
誤認表示期間は、2020年10月10日~26日、11月2・9・16・23・30日。また、同社ウェブサイト上でも20年9月30日~21年1月20日までの間、同様の表示を行い、消費者に実際よりも優良であるとの誤認を与えていた。
タイガー魔法瓶は、31日付の自社ウェブサイトで「お詫びとお知らせ」を掲載。「消費者庁の措置命令を真摯に受け止め、今後このようなことが起きないように再発防止に向けて取り組み、お客様からの信頼回復に努めてまいります」と述べている。
(冒頭の写真:電気ケトル『PCK-A080』)