国際農研は14日、南米原産のスーパーフード「キヌア」の多様性を解明したと発表した。研究は京都大学、理化学研究所、鳥取大学、（株）アクトリーと共同で行った。

　研究グループは、南米原産のキヌア系統から純系の系統コレクションを作出。それぞれの系統について、種子の重さ、背丈、茎の直系といった特性を調査し、日本を含む世界の温帯地域での栽培に適している系統を明らかにした。さらに、海水と同程度の塩分を含む塩水でも、発芽できる系統があることもわかったという。

　研究グループは今回の研究により、キヌアの環境適応性や栄養特性を支える分子メカニズムの解明に道が開かれたとしている。