中国に向けた食品開発サポートを行う㈱スペース（東京都渋谷区、春山祥一社長）は1日、中国保健食品登録で見直される保健機能とプロトコールについて、迅速な情報提供・翻訳サービスを拡充し提供すると発表した。

　中国では、2015年の新食品安全法施行にともない、急ピッチで保健食品制度の改正・整備が進み、市場が加速的に成長している。日本企業の参入チャンスが見込まれる一方で、中国市場に向けた輸出や現地生産を検討中の日本企業にとって、機能性を持つ保健食品としての登録（認可）は、中国の食品試験機関での安全性・機能性などの法定試験が必要となり、負荷・障壁となっている。

　中国の保健食品の機能性検証試験方法（プロトコール）は、日本や欧米では実施されていない動物試験が基本とされており、日本の特定保健用食品（トクホ）や機能性表示食品と共通する試験内容が少なく、中国で定められた試験方法で機能性を証明しなければならない。さらに、従来の27 機能のプロトコールのうち、18 機能については18 年 7月から利用が停止され、見直しが予定されたまま2年以上が経過していた。このため、ビタミン・ミネラル補充以外の登録制保健食品は一部停滞を余儀なくされていた。

　そうしたなか、この秋から動きが顕在化し、11月24日に27機能を24機能に集約し、プロトコールを見直す新たな方針・規範が公表され、現在パブリックコメントを受け付けている。施行されると、21年前半には多様な保健食品の登録が可能になる見込み。

　同社はこれまで、中国保健協会の委員会事務局を務め中方パートナーと、この推移を見守ってきた。このたび、従来提供してきた「中国保健食品の規範と業界の最新動向について」の情報・翻訳サービス（月額3万円：税別）を価格据え置きのまま拡充し、新プロトコールと各種規範や関連情報を全て翻訳し迅速に提供することとした。中国に向けて日本の健康食品・サプリメントを展開したい企業に向けて、意思決定に役立つ情報を迅速かつリーズナブルに提供する。

　問い合わせは㈱スペース中国食品開発部（TEL：03-5422-7109、E-mail：china-hf@space-new.com）　まで。

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