河野太郎消費者及び食品安全担当大臣は9日の定例会見で、ステルスマーケティング検討会を設置すると発表した。

　会見の中で大臣は、デジタル化が進む中、「広告なのだが広告だということが明らかになっていない、消費者には広告だということが認識されない、いわゆるステルスマーケティングというものがある。これが一般の消費者の自主的かつ合理的な商品選択を困難にしているのはないか」と問題視。「『広告でない』と思って飛びついたら実はそれが広告だったということは、消費者の消費行動にとってどうなのよ、ということがある」とし、景品表示法の観点からこの問題に対応する検討会を開催すると述べた。座長には「アフィリエイト広告等に関する検討会」で座長を務めた神戸大学大学院法学研究科の中川丈久教授を任命した。

　デジタル広告分野の実務家、有識者を委員に招き、ステルスマーケティングの実態がどうなっているのか、景品表示法の規制の必要性を議論する。16日に第1回目の会合を開き、年内をめどに取りまとめを行う。
　消費者庁では9日、ホームページで傍聴者の募集を開始した。

第1回 ステルスマーケティングに関する検討会の開催について（消費者庁）