ジョンマスターオーガニック、「購入履歴」確認で返金~消費者機構日本が要請
特定適格消費者団体の消費者機構日本は26日、ヘアケア・スキンケア製品を自主回収している(株)ジョンマスターオーガニックグループが、購入履歴が確認できれば返金に応じる方針を示したと発表した。消費者機構日本は同社に、製品ボトルが手元に残っていない消費者へも返金措置を取るように要請していた。
同社は昨年9月21日、ヘアケア・スキンケア製品のラベルで成分表示の不備があることが判明したとし、自主回収を行うと発表。一方、消費者機構日本へ一般消費者から、「事業者側の対応は、正しい成分表示のラベルを貼った商品との交換のみで、現金での返金は受け付けないとしており不満」といった情報が寄せられていた。
消費者機構日本は昨年11月1日、同社に対し、返金を希望する消費者に返金措置を取るように申し入れた。話し合いを通じて同社は今年2月26日、ホームページ上で同社製品の購入に利用できる「クーポンへの交換」または「返金」にも応じると周知した。
一方、消費者機構日本では返金条件として、誤ったラベルが貼られた製品を必要としている点などが不十分と指摘。7月に返金条件の改善を要請していた。
消費者機構日本によると、同社はこのほど、「購入履歴が明確に確認できるなど、個別の事情に応じて返金要請に柔軟に対応する」旨を回答したという。