ジャパネット、健康食品に参入へ 【機能性表示食品届出更新】自社ブランドのサプリ届け出る
テレビショッピングで知られる通販大手の㈱ジャパネットたかた(長崎県佐世保市、髙田旭人社長)が機能性表示食品の届出を行っていたことが15日、分かった。
消費者庁が同日行った、機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新で公開された。届け出たのは『にんにくサフランW』を商品名とするサプリメント。
機能性関与成分として、特定のニンニクエキス末に高含有するS-アリルシステインと、サフラン由来クロシン・サフラナールの2素材を配合し、各関与成分の研究レビュー報告に基づき、一時的な身体的・精神的な疲労感を軽減する旨(S-アリルシステイン)、睡眠の質を改善し物事をやり遂げるのに必要な意欲を維持する旨(サフラン由来クロシン・サフラナール)を表示する。
同社の届出が公開されるのは今回が初めて。今年1月、ジャパネットたかたを傘下に抱える㈱ジャパネットホールディングスが、同社を通じてオリジナル健康食品の通信販売に乗り出すことを、西日本新聞が報じていた。これまでも健康食品の通販を手掛けていたが、他社ブランドの商品を販売するにとどまっていた。今回届け出た機能性表示食品は、同社として初の自社ブランドの健康食品になる。公開された届出資料によれば、販売開始予定日は4月10日とされている。
S-アリルシステインと、サフラン由来クロシンおよび同由来サフラナールは既存の関与成分だが、これらを組み合わせた機能性表示食品の届出は今回が初。「SAC(サック)」と略称されることもあるS-アリルシステインは、ここにきて届出増加の兆しを見せている関与成分で、これまでに㈱ダイセル(大阪市北区)、備前化成㈱(岡山県赤磐市)、マルマンH&B㈱(東京都千代田区)がサプリメントで届け出ている。
15日の更新では、届出番号H1081からH1097まで17件の新規届出が公開された。内訳はサプリメントが9件、それ以外の加工食品が8件、生鮮食品はゼロ件。新規の機能性関与成分やヘルスクレームを行う届出は今回も公開されなかった。
【石川太郎】
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