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シームレスカプセル、届出進める興和 【機能性表示食品届出更新】5製品目はヘスペリジン

 消費者庁は21日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、5月1日から2日にかけて届け出があった15件を新たに公開した。これによって2023年度分の届出件数は累計165件となった。4月だけで150件が積み上がった。

 新たに公開したのは届出番号I151からI165まで。食品区分別の内訳はサプリメントが6件、それ以外の加工食品が8件、生鮮食品が1件。生鮮食品は、イミダゾールジペプチドを機能性関与成分とする北海道産SPF豚もも肉(切り落とし)。同成分は現在までに38件の届出があり、うち半数弱の18件が生鮮食品となっている。

 興和㈱(名古屋市中区)がモノグルコシルヘスペリジンをシームレスカプセルに配合したサプリメントを届け出た。

 同社は、シームレスカプセルのサプリメントを継続的に届け出ており、これで5製品目。これまでにEPA・DHA、α-リノレン酸(アマニ油)、中鎖脂肪酸(MCTオイル)、サラシア由来サラシノールを関与成分として配合した小粒(4mm)のシームレスカプセルを届け出ている。製造所はいずれも㈱三協の日の出工場(静岡県富士市)。

 カツオ由来エラスチンペプチドの届出が今回も公開された。23年度に入って5件目。もともと膝関節や肌に対する働きを表示できていた中で、新たに血管ケア機能の表示も可能になったことを受け、届出件数を伸ばしている。累計45件となった。

 なおこの日の更新では、既届出の取り下げ情報も2件追加された。20年10月に届け出ていたアスタキサンチンを配合したサプリメントを「販売終了」のため㈱アクト(東京都豊島区)が取り下げたほか、β-クリプトキサンチンを機能性関与成分とする生鮮食品の柿(甲子柿)の届出が取り下げられた。

 この柿の届出は、21年7月、岩手県釜石市の藤井修一氏を届出者として行われたもの。藤井氏が死去したため取り下げるという。甲子柿は釜石市甲子町の名産。藤井氏は「甲子柿の里生産組合」の組合長を務めていた。

【石川太郎】

23年6月の届出DB更新

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