シミックホールディングス㈱（東京都港区、中村和男社長）はこのほど、北海道磯谷郡蘭越町（金秀行町長）と㈱LABバイオテック（北海道札幌市、盛孝男社長）との3者間で、 共同研究開発契約を締結したと発表した。

　同契約は、「蘭越米等の蘭越町特産品由来の新種の乳酸菌の研究開発及び事業展開」として、蘭越町のブランド米を使った新種の乳酸菌の研究開発を実施するというもの。今後、同乳酸菌の効能の研究と商品化のための開発を促進し、蘭越町のブランド確立と地域活性化を目指す。

　同契約において、蘭越町は蘭越米などの特産品ブランド戦略の立案・推進を、LABバイオは蘭越米などの蘭越町特産品由来の乳酸菌の効能効果の研究、シミックは商品化に向けたエビデンスの確立とビジネスモデル構築をそれぞれ担う。

　シミックは、2020年7月より実施している蘭越町との共同研究契約に基づいた漢方・生薬の原料となる薬用植物栽培の栽培を皮切りに、21年2月には、蘭越町を含む北海道後志（しりべし）総合振興局管内羊蹄山麓7町村（喜茂別町、京極町、俱知安町、ニセコ町、真狩村、蘭越町、留寿都村）と、新型コロナウイルスワクチンの円滑接種を含めた地域ヘルスケアに関わる包括連携協定を締結するなど、地域の各事業を支援してきた。

　今回の契約締結により、3者の協力体制を強固なものとし、蘭越町のさらなる活性化のため、町おこしと特産品のブランド化を目指した共同研究を推進するとしている。

（冒頭の写真：左からシミックホールディングス㈱CEO補佐 和泉聡氏、金秀行蘭越町町長、㈱LABバイオテック代表取締役社長 盛孝男氏、㈱LABバイオテック取締役 宮崎忠昭氏/同社リリースより）