設定していないメーカー希望小売価格から「3割引」などと表示し、パン類を販売したとして、消費者庁は8日、スーパーマーケットを運営する（株）サンプラザ（大阪府羽曳野市、山口力代表）に対して、景品表示法違反（有利誤認）と認定し、再発防止策の構築などを求める措置命令を出したと発表した。

　消費者庁と公正取引委員会の調べによると、同社は新聞折り込みチラシやプライスカードに、「菓子パン・食パン　全品メーカー希望小売価格より3割引」などと表示していた。しかし、対象商品については、メーカー希望小売価格が設定されていなかった。

　消費者庁は同社に対し、表示が景表法違反であると一般消費者へ周知することや、再発防止策を構築することなどを命じた。

　取材で同社にコメントを求めたが、「担当者は離席中」としている。

（画像：消費者庁の発表資料より）