サントリー食品、売上前年同期比12.4%増 機能性表示食品『伊右衛門 濃い味』も伸長
サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区、齋藤和弘社長)はこのほど、2022年12月期第2四半期(22年1月1日~6月30日)決算短信を発表した(連結)。売上高は前年同期比12.4%増の6,790億900万円、営業利益は同33.1%増の802億600万円、純利益は同51.5%増の581億800万円だった。
同社グループは、消費者の嗜好・ニーズを捉えた、上質でユニークな商品を提案し、消費者とともに新たなおいしさ、健やかさ、楽しさを創造し続け、それぞれの市場で最も愛される会社となることを目指すという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、品質の向上に取り組んだ。
日本事業は、コアブランド強化に取り組み、新商品発売やマーケティング活動が貢献した結果、販売数量は前年同期を大きく上回り、同期間において過去最高を達成すると同時に、市場シェアをさらに拡大した。
無糖茶カテゴリーでは、『伊右衛門』がブランド全体の販売数量が同期間において過去最高の販売数量となった。『伊右衛門 京都ブレンド』に加えて、2月に機能性表示食品として新発売した『伊右衛門 濃い味』がともに伸長した。また、4月にリニューアルを実施した『特茶』は、販売トレンドが大きく回復しており、同期間において前年同期を上回った。同事業の売上は同2.6%増の3,059億円、利益は同19.6%減の141億円だった。
アジアパシフィック事業は、清涼飲料、健康食品のコアブランド集中活動を継続した。新型コロナウイルス感染症の影響が一部の地域で残る中、同期間においてもベトナムの清涼飲料事業の需要拡大が本格化し、事業を大きく牽引した。同事業の売上は同17.4%増の1,746億円、利益は同74.8%増の413億円だった。欧州事業は、需要増が継続し好天の影響もあり、フランス、英国、スペインともに販売数量が引き続き伸長したことに加えて、価格改定も寄与し、売上収益は想定を大きく上回った。売上は同26.1%増の1,401億円、利益は同23.7%増の233億円だった。
米州事業は、主力炭酸ブランドのさらなる販売強化に取り組むと同時に、伸長している非炭酸カテゴリーにも注力したことで販売数量が引き続き増加。売上は同27.1%増の585億円、利益は同26.8%増の74億円だった。