サントリーの酒無償提供が話題に
サンモニでジャーナリストの青木氏がコメント
報道番組「サンデーモーニング」は3日午前、「桜を見る会」前夜祭に酒を無償提供したサントリーホールディングス㈱(大阪市北区、新浪剛史社長)の問題を取り上げた。
ジャーナリストの青木理氏は、桜を見る会が問題視された当時を振り返り、「有名ホテルで1人5,000円でできるのかと、当時から言われていた」とし、政治資金規正法に違反する可能性を示唆。また、(学)森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻・雅子さんが国と佐川宣寿元財務省理財局長を提訴した裁判で、国が説明責任を果たすことなく「1億700万円を支払って認諾で済ませている」と国側の姿勢を批判した。
さらに「“森友問題をいつまでやっているのか”という声もあるが、そうではなく、“いつになったら説明してくれるのか?”と問い続けなければならない」と指摘した。
3日に開かれた参議院予算委員会の集中審議では、酒の無償提供をめぐる質問を受けて岸田首相は、「関係者がそれぞれの立場で説明すべき」と述べている。
酒の無償提供をめぐる問題でウェルネスニュースグループがサントリーホールディングスに取材したところ、同社広報部は、2017~19年の3年間に毎年15万円ずつ提供していた事実を認めている。また、16年についてはすでに当時の担当者が退職している関係で、提供した中身については「分からない」としている。また、一部報道にある「安倍議員事務所から多くの方が集まると聞き、製品を知ってもらう機会と考え、夕食会に協賛した」という提供理由についても認めている。ただ、無償提供の違法性などについてはコメントは差し控えるとした。
これらの事実関係について安倍晋三事務所に確認したところ、「質問はファックスで受け付けている」との回答。3日(金)を回答期限として質問書を送付したが、今のところ回答はない。