サントリーがCネットに3度目の回答? 「改訂方針に変更はない」(サントリー広報部)
適格消費者団体の(特非)消費者被害防止ネットワーク東海(Cネット/愛知県名古屋市)が17日、同団体のホームページにおいて「2月16日付でサントリーフーズ株式会社より回答書が届いた」とする告知を行っている件で、ウェルネスデイリーニュース(WDN)は同団体とサ社に確認を行った。これでサ社はCネットに対して、2022年12月20日、23年1月27日に続き3度目の回答を行ったことになる。
既報のとおり、Cネットは昨年11月22日、サ社に対して「同社の利用規約について、消費者契約法に鑑み、不当・不適切な文言があるとして、是正を要請する『申入書』を提出したと発表」(公正取引情報第2846号)している。
申入れを行ったのは、「所有権放棄条項」、「中途解約手数料条項」、「違約金条項」の3つ。
これに対してサ社広報部は1月27日付でCネットに回答。回答の内容については1日、WDNの取材に対して「規約の改定を予定しており、3月1日に当社のホームページで公表する」と述べている。
その後、2月16日付でサ社から届いた3度目の回答書について、Cネット側は「内容は明かせない」としながらも、昨年11月22日に行った「申入れ」に対する追加の回答だと話している。
サ社に確認を取ったところ、「16日付の回答書は、改定内容の詳細を変更したことを念のため連絡しただけであり、大きな改定方針について変更するものではない」(広報部)とし、「変更後の規約に関しては、3月1日以降、当社のホームページで広報する方針に変わりはない」と繰り返している。
WDN編集部は、申入れ条項についてどのような回答を行ったのか、サ社側に内容の開示を求めたが「詳細は明かせない」(サ社)との答だった。
【田代 宏】