サントリー、「ボトルtoボトル」開始 オークワと協働したペットボトルの水平リサイクル
サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区、齋藤和弘社長)はこのほど、㈱オークワ(以下「オークワ」、和歌山市中島、大桑弘嗣社長)と協働し、オークワの大阪府下全19店舗で集められた使用済みペットボトルを回収して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始した。
サントリーグループは、「人と自然と響きあう」という使命を掲げ、ペットボトルに関しても2030年までに「100%サステナブル化」することを目標にさまざまな取り組みを行っている。オークワは、「商業を通じて地域社会に貢献する」という経営信条のもと、商品やサービス、店舗づくりを通じて環境保全に取り組み、使用済みプラスチックに関しては「排出抑制、リサイクル活動、資源の有効活用」を進めている。
「リサイクル適性が高く、再資源化の仕組みが整っているペットボトルを資源として循環させていくことで、持続可能な社会の実現に貢献する」という両社の思いが一致し、今回の取り組みに至った。
オークワの大阪府下全19店舗で回収した使用済みペットボトルを、サントリーの飲料用ペットボトル容器として再生・使用する。これにより、消費者の協力により集められた使用済みペットボトルを新たなペットボトルに生まれ変わらせる、「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実現する。
また、オークワでは、使用済みペットボトルの店頭回収効率化と資源循環化推進を目的に、店頭に㈱寺岡精工(東京都大田区、山本宏輔社長)のペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」を順次導入し、「リサイクルの入り口」として、地域の消費者と共に資源の有効活用を推進する。回収機では、缶・ビン、中身の残ったボトルなど不適切な投入物の自動検知システムと、ペットボトル容積を約3分の1にする減容圧縮機能により、回収するペットボトルの資源価値を高め、「ボトルtoボトル」水平リサイクルを促進する。