総務省統計局がきょう9日発表した昨年11月の家計調査（2人以上の世帯）によると、サプリメントなど健康保持用摂取品の1世帯あたり消費支出は1,125円となり、前年の同じ月と比べて名目で11.1%減少した。

無職世帯、名目10％減に

　減少は2カ月連続で、2ケタのマイナスは、957円と1,000円を割り込んだ昨年5月以来6カ月ぶり。また、3カ月連続で1,200円を下回った。

　世帯別に見ると、勤労者世帯は1世帯あたり841円となり、名目の前年同月比は0.1％増で横ばい。無職世帯は同1,525円と3カ月ぶりに1,500円台に乗ったものの、前年同月比は10.1％のマイナスで、2カ月ぶりに減少に転じた。23年は無職世帯の消費が減少傾向を見せている。

医薬品に対する支出も減少

　医薬品に対する支出は1世帯あたり2,652円で、物価変動を除いた実質の前年同月比は5.1％減だった。減少は7カ月連続。支出額の多い無職世帯も同9.6％減の2,952円と前年同月を大きく下回った。

　昨年11月に2人以上世帯が消費に使った金額は1世帯あたり28万6,922円だった。実質の前年同月比は2.9%の減少（名目では0.3％の増加）で、減少は9カ月連続になった。

2023年の家計調査（2人以上世帯）
：【1月】サプリ消費支出、大幅減　無職世帯、前年同月比20％超減
：【2月】2カ月連続減　無職世帯の2ケタ減が続く
：【3月】2ケタ増に転じる　無職世帯、1世帯当たり1,779円支出
：【4月】2カ月連続増　前年同月比3.8％増の1,148円
：【5月】前年同月比12.9％減　19年4月以来の1,000円以下に
：【6月】サプリ消費支出、増加に転じる　名目ベース前年同月比が約18％増
：【7月】サプリ消費支出、1,056円　前年同月比0.7%の微増
：【8月】1,200円台に回復　前年同月比は1.8%減
：【9月】サプリ消費支出、9月はプラス　前年同月比1.7%増、一方で無職世帯は8.2%減
：【10月】10月サプリ消費支出、0.8％の微減　前月プラスから減少に転じる