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サプリメント「アンチ・ドーピング認証」の国内事情

 サプリメントのアンチ・ドーピングに対する関心が高まるなか、東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、(公財)日本アンチ・ドーピング機構(JADA)はアンチ・ドーピング認証をJADAから切り離す方針を決定。また、LGC社の「インフォームドチョイス認証」の需要拡大など、アンチ・ドーピング認証をめぐる状況が変わろうとしている。

 今年7月31日、自転車競技の選手からメタンジエノンとクロミフェンが検出され、競技成績の失効と4年間の資格停止という重いペナルティーが科された。こうしたアスリートのドーピング違反は、外国産のサプリメントによるケースが多い。しかし、国産サプリメントについても、2016年6月に(株)梅丹本舗の製品から、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が禁止しているタンパク同化ステロイドの1種である1,4-androstadiene3,17-dione(通称:ボルジオン)の含有が確認されるという事件が起きた。

 この事件を機に、国内のサプリメント企業のアンチ・ドーピング認証に対する関心は急速に高まっていった。そうしたなか、日本を代表するアンチ・ドーピングエージェントであるJADAの「サプリメント分析認証プログラム」から、スポーツニュートリション大手の (株)ドームが脱退。LGC社のインフォームドチョイス認証へ移行するという動きを見せた。

 現在、国内にはサプリメントのアンチ・ドーピング認証を行う4団体が存在する。JADAの「JADAサプリメント分析認証プログラム」、英国のLGC 社が展開する「インフォームドチョイス/インフォームドスポーツ認証」(日本総代理店は(有)バイオヘルスリサーチリミテッド)、米国NSFインターナショナルのスポーツ認証「Certified for Sport」、(株)アトラクの「ドーピング・ガード」がある。

 プロスポーツ選手やトップアスリートの間で厚い信頼を得ているのが、「JADAサプリメント分析認証プログラム」。 JADAは同認証プログラムに基づき、一部企業のサプリメントを「JADA認定商品」として、禁止物質が含まれていないことを確認している。認定プログラムは15年に改定。サプリメントの成分分析は、(公財)日本分析センターで実施する(アスリートのドーピング検査は(株)LSIメディエンスで実施)。  

 改定による主な変更点として、分析の実施回数を「年2回」と定めたことがある。旧プログラムでは、最初に1度分析すれば、その後は分析を行わずに、認定マークの使用を認めていた。成分の変更などがない限り、分析を行っていなかったことから、信頼性の面を問題視する声もあった。このため、新プログラムでは、6カ月に1度のペースで分析を実施することに改めた。

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