コロナの真相(16)~医療崩壊の責任を国民に転嫁する政府
(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明
〇コロナ対策の目的はワクチン開発まで医療崩壊を防ぎながら時間を稼ぐことで、そのために医療規模拡大と感染対策を実施することだった。
〇ところが、医療規模の拡大はほとんど行われず、全病床160万床中6万床しか感染者を受け入れていない。
日本の10倍以上の感染者が出ている欧米各国でも医療崩壊は起こっていないのに、日本だけがコロナ発生以来、今日まで医療崩壊の危機を叫んでいる理由は、突き詰めればコロナを2類相当にして指定病院しか受け入れられなくしたことと、政府にも、知事にも、病院にも、本気で病床を増やす気がないからだ。感染者は少数の指定病院に殺到するので、医療崩壊に瀕する。
〇政府も知事も専門家も、「医療崩壊の原因は感染者が多いため」と言って国民に自粛、飲食店に時短を求め、メディアがこれを後押しした。
完全な責任転嫁だ。日本の感染者数は世界では最低レベルで「さざ波」程度だが、それを言った内閣顧問に批判が集まり辞任した。
〇医療規模拡大を無視して、感染者の抑制だけを叫ぶ尾身茂氏を国民は支持するのか。なぜ?
<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。
※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。