1. HOME
  2. メディカル
  3. コロナの真相(10)~緊急事態宣言の効果は?

コロナの真相(10)~緊急事態宣言の効果は?

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明

コロナ対策(専門家会議2020.05.01)の検証

〇感染防止 宣言の内容は自粛と休業要請
・インフルや肺炎には有効で超過死亡を減らしたが、コロナへの効果は小さい。
・スウェーデン方式の効果は欧米の厳格な対策と同程度で、対策の限界が示された。
・唯一の有効な対策はワクチン。

〇医療体制拡充 
・医療が崩壊したら総理も知事も罷免になるので、崩壊を防ぐ最低限の手当てはしている。
・にもかかわらず、医療崩壊を叫び続ける理由は危機感を煽る宣伝。
・宣言が簡単に発令できるようにステージを設計。

〇広報活動 
・自粛しか対策がないのでデルタ株の恐怖と医療崩壊を過大に宣伝。
・宣言と蔓防対策はアナウンス効果と「やった感」醸成。
・恐怖を煽りすぎたため五輪反対が増えて、宣言発出と無観客にせざるを得なくなった。

〇対策と社会経済活動との両立 
・飲食、旅行、エンタメ業界は倒産、解雇が続く。自殺者も増加した。

●医療関係者の意見 
・経済のための生命軽視は許されない
・病床増加の努力はするが、開業医は地域医療を担う任務がある。
・五輪を開催するなら無観客が当然。
・ワクチンの効果はまだ先だから、医療崩壊防止のために宣言は続けるべき。
●リスク管理者の意見 
・感染防止は必要だが、宣言の被害も考えるべき。
・感染者も死者も欧米とはけた違いに少なく、ワクチンの効果で死者はさらに減少しているのだから宣言は不要。
・インフルと同様に、感染防止ではなく重症者の救命に集中すべき。
・度重なる宣言の効果はゼロではないが、薄れつつある一方で弊害が大きく、総合的にマイナス。
・偏った宣伝ではなく、真実を伝えることが正常化につながる。

<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。

※「コロナの真相」は、唐木英明氏のフェイスブックからの転載です。

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ