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コロナの真相(1)~コロナ感染の4カ月周期

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明 

 国民の8割が感染するまでコロナは広がると言われていたが、実際は4カ月ごとの「小さな」波で終わり、感染者は国民の1%以下。コロナの波は勝手に発生して勝手に終わる可能性がある。
 GoToキャンペーンや宣言解除が拡大の原因ではなく、宣言で波が静まったのでもない!単に周期を繰り返しただけのことだ。

〇発生を対策で抑えることは難しい。ピークを低くする程度か?
〇死者の大部分は基礎疾患がある高齢者(高リスク者)であり、医療の充実で高リスク者を守る対策に徹するべきなのに、医師会も厚労省もこの最重要対策を無視している。
「やった感」を出すための飲食店いじめは無意味であり、やるなら関連事業者も含めて全額即時補償すべである。

●第5波は五輪とは無関係に8月にやってくる可能性が大きいが、それまでに高齢者のワクチン接種は終わる。だから重症者と死者は劇的に減り実害は小さいことが期待される。
(注)第3波の途中で感染者と死者が急増したのは変異型のためか。

(つづく)

<著者プロフィール>
1964年東京大学農学部獣医学科卒。農学博士、獣医師。東京大学農学部助手、同助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員などを経て東京大学農学部教授、東京大学アイソトープ総合センターセンター長などを歴任。2008〜11年日本学術会議副会長。11〜13年倉敷芸術科学大学学長。専門は薬理学、毒性学、食品安全、リスクコミュニケーション。

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