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インデナ、ケルセチン素材でRCT 
医療従事者120人を対象に予防機能を検証

 イタリアの植物エキスメーカー、インデナ(ミラノ)が独自のフィトソーム技術に基づき製造販売する、サプリメント向けのケルセチン含有エンジュ花抽出物製剤について、新型コロナウイルス感染リスクの高い医療従事者120人を対象にしたRCT(ランダム化比較試験)がイタリア国内で実施され、このほど試験結果を取りまとめた論文が査読付き学術誌に掲載された。同素材を摂取した群は、摂取しなかった群と比べ、感染率が抑制されたという。

 論文は、今年2月、オープンアクセスジャーナル『Life』に掲載された。3カ月間の摂取試験期間終了までに、120人の被験者のうち計5人が新型コロナウイルスに感染したが、プラセボ群(60人)の感染者は4人だったのに対し、同素材摂取群(60人。1日あたり500mg摂取)は1人だった。また、感染した被験者の症状が無くなるまでの期間は、プラセボ群が15日間だったのに対し、同素材摂取群は7日間だったという。

 同素材は、インデナの独自フィトソーム技術でケルセチンの吸収性を高めたもの。新型コロナウイルス感染症に対する機能性を巡っては、これまでに2回、感染者(軽症患者)を対象にしたヒト試験(非盲検RCT)がパキスタン国内で実施され、重症化を抑える可能性のあることが示唆されていた。同素材に報告されている老化細胞除去機能(セノリティクス)が寄与している可能性があるとみられている。

 インデナの日本法人、インデナジャパン㈱(東京都千代田区)によると、現在までに4回目のヒト試験が終了、年内にも論文発表できる見通しだという。4回目のヒト試験では、新型コロナウイルス感染者が同素材を摂取することで得られるベネフィットを検証した。

 なお、Life誌に掲載された論文名は以下の通り。

「Promising Effects of 3-Month Period of Quercetin Phytosome® Supplementation in the Prevention of Symptomatic COVID-19 Disease in Healthcare Workers: A Pilot Study」。

 イタリア・パヴィア大学の研究グループが研究を主導し、論文をまとめた。

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