ケフィアグループ被害対策弁護団（団長：紀藤正樹弁護士）は10日、都内で記者会見を開き、（株）ケフィア事業振興会の鏑木秀彌元代表ら7人が詐欺罪の容疑で警視庁に再逮捕されたことに対し、声明を発表した。

　声明では、今回の再逮捕が破綻直前の取り込み詐欺に限定するものだとすれば、事件の実態がまだ十分に反映されていないと指摘。警視庁に対し、ケフィアグループの商法自体に捜査のメスを入れ、全容解明を目指すように要望した。

　弁護団は、同グループが破綻直前の時期に、大量のダイレクトメールなどの印刷物を被害者に送付していた件も問題視。紀藤団長は、「（株）ケフィア事業振興会、かぶちゃん農園（株）は連名で大量に印刷を発注し、印刷会社に大金が流れた。そこを含めて捜査してもらえれば、単なる取り込み詐欺的な事案ではなく、組織詐欺的な事案であることがわかるのではないか」と述べた。

　同弁護団は、来週にも警視庁へ刑事告訴状を提出する予定と説明した。

（写真：10日に開かれた記者会見）