グローバルニュートリショングループ、第3回「EFSAヘルスクレーム勉強会」開催
(株)グローバルニュートリショングループ(東京都豊島区、武田猛社長)は18日、第3回「EFSAヘルスクレームガイダンス勉強会」を都内で開催した。関係者7人が参加した。
同勉強会は、消費者庁が免疫機能で初となる機能性表示食品を8月7日に公開したことを受け、同月21日に第1回目が企画されて今回が最後。コロナ禍の中でリアルセミナーを選択した理由について同社は、「具体的な案件を持っている参加者同士の意見交換を考えれば、オンラインセミナーでは踏み込んだ意見交換ができない」と説明した。
公開されたキリンビバレッジ(株)とキリンホールディングス(株)の5品目について武田氏は、消費者庁のホームページで公開されている届出書類に「アウトカムの設定にあたっては、欧州食品安全機関(EFSA)が発行しているガイダンス『Guidance on the scientific requirements for health claims related to the immune system,the gastrointestinal tract and defence against pathogenic microorganisms, 2016』を参考にした」とあることから、届出者が免疫機能の届出を行う際に、「EFSAのヘルスクレームを徹底的に研究したのではないか」とし、勉強会の開催に至ったとしている。
同社のメールマガジンには、以下のような参加者の声が紹介されている(原文掲載)。
・製薬会社商品開発担当:キリン社の届出が受理されたポイントがわからず、自社での作戦が立てづらかったが、EFSAのガイドラインとの対比で示していただいたので受理された理由が理解できた。
・公的研究開発機関研究員:免疫機能に関する研究を最大限に生かす方法を考えていくことを目指しています。免疫に関する新しい時代の始まりのため、大変社会に期待しております。EFSAと今回の消費者庁の判断について関係性がよく学べました。
・食品メーカー健康食品事業部:コロナ禍の中で免疫維持の機能性表示が社内で求められていたが、すぐにはできないと回答していました。キリン社が届出受理されたことがニュースになったため、理由を聞かれたが回答できていなかった。機能性表示食品最先端のレベルが分かりました。自社でも免疫維持の機能性表示を届出したいと思います。
・化学品メーカーヘルスケア部門マネージャー
新しい機能性表示にチャレンジしたく、海外制度を機能性表示食品で参考にするときの留意点について知りたかった。わかりやすくよかった。免疫機能性表示へのチャレンジをしていきたい(ヒト試験立案・準備・実施)。
武田氏は、免疫機能を表示する機能性表示食品の第2号は、早くとも来年になるのではないかと話している。
(写真:第3回勉強会の様子)
【田代 宏】