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クリルオイル、膝の健康に有効性示唆 豪州研究機関が論文発表 アーケル社「スパーバ」使用

 ノルウェーを拠点とするアーケル・バイオマリン社が製造販売するサプリメントの原材料、クリルオイルを6カ月間にわたり経口摂取することで、膝関節の不調をケアできる可能性のあることが、40~65歳の男女235人を対象にしたヒト試験(RCT)で示唆された。オーストラリアの研究機関「CSIRO」が実施した試験の結果、プラセボ摂取群との比較で、膝の痛みが有意に改善された。また、副次的な結果として、膝のこわばりや身体機能についても改善が見られたという。

 同社の日本法人として今年1月に設立されたアーケル・バイオマリン・ジャパン㈱(アネッテ・山本ハンセン代表)が先ごろ発表した。

 このRCTは、アーケル社が製造するクリルオイル製品のうち、ハイグレード製品の「スパーバブースト」を使用したもの。試験結果をまとめた論文は、米国の学術誌『The American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された。

 発表によると、この試験の被験者は、軽度から中度の変形性膝関節症の診断結果を受けている健康な男女235人。被験者をクリルオイル摂取群とプラセボ群の2群に分け、それぞれ6カ月間摂取。クリルオイル摂取群は、スパーバブーストを1日あたり4グラム摂取した。

 クリルオイルは、「南極オキアミ」とも呼ばれる南極海に生息するプランクトンを原料にしたサプリメント原材料で、リン脂質型オメガ3脂肪酸やアスタキサンチンなどを含む。

 アーケル社はクリルオイルの製造販売で世界的大手。同社製クリルオイルは、およそ10年前に日本市場での流通が始まり、現在、機能性表示食品にも利用されている。クリルオイル由来EPA・DHAを機能性関与成分にしたサプリメントが複数販売されている。

 なお、今回発表されたヒト試験論文のタイトルは以下のとおり。

Krill oil improved osteoarthritic knee pain in adults with mild to moderate knee osteoarthritis: a 6-month multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled trial.

 全文の閲覧はこちらから(外部リンク)。

(冒頭の画像:クリルオイルの原料となる南極オキアミ。アーケル社報道資料から)

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