キリン、「ヘルスサイエンス研究所」新設 素材・商品の機能性表示食品化を加速
キリンホールディングス㈱(東京都中野区、磯崎功典社長)はこのほど、4月から新たに「ヘルスサイエンス研究所」(藤原大介所長)を設置したと発表した。
同社は、キリン中央研究所、飲料未来研究所、パッケージイノベーション研究所で、「食領域」と「ヘルスサイエンス領域」の研究開発活動を行っている。中でも、キリン中央研究所は「ヘルスサイエンス領域」の研究を担い、健康機能性素材や食品を開発し、その機能についても、さまざまな科学的根拠を明らかにしてきた。この成果創出をさらに加速させるために、事業と研究開発部門を密接に連動させることが必要だと考えた。
今回、「プラズマ乳酸菌」、「ヒトミルクオリゴ糖」、「シチコリン」をはじめとする素材の価値を高め、事業計画を力強く実行することを目的に、キリン中央研究所の一部と、ヘルスサイエンス事業部の一部を統合し、ヘルスサイエンス事業本部内に「ヘルスサイエンス研究所」を新設した。
事業本部内に研究所を設置することで、より市場や消費者の声・健康課題を見据えた研究体制を構築する。同時に、ヘルスサイエンス事業部が持つ商品・事業・生産技術開発の知見と、キリン中央研究所が持つ研究力を掛け合わせることで、素材・商品の機能における新たなエビデンスの取得、機能性表示食品化の加速、研究とマーケティングの連動による素材の機能認知向上も目指す。
なお、ヘルスサイエンス領域におけるシーズ創出を目的とした中長期的な基礎・応用研究は、引き続きキリン中央研究所で行い、持続的な事業の発展を目指すとしている。