キユーピー、11月期第1四半期決算発表 鶏卵価格高騰などの影響を受ける
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、2023年11月期第1四半期決算短信(22年12月1日~23年2月28日)を発表した。売上高は、対前年同期比7.1%増の1,076億7,400万円、営業利益は同75.4%減の16億5,600万円だった。
国内は、市場担当制を生かし顧客の多様化するニーズに対応すると同時に、収益性の高い体質づくり、新たな価値提案の実現に向けて取り組んでいる。海外は、引き続き中国・東南アジア・北米を中心にKEWPIEブランドの浸透を加速させ、成長ドライバーとして拡大を進めている。売上は、業務用で鶏卵価格の高騰により相場連動するタマゴ商品の販売価格が上昇したことや、海外で東南アジアの安定した成長により増収となった。利益は、主原料・エネルギー・一般原資材の高騰影響を強く受けたことにより減益となった。
セグメント別には、市販用の売上が、調味料の価格改定による需要減やカット野菜の売上減少により同1.7%減の419億2,200万円、利益は、主原料高騰などによる影響を受け同59.1%減の16億4,000万円だった。業務用の売上は、タマゴ商品の販売価格が鶏卵相場の高騰により上昇し同15.9%増の417億1,300万円だったが、利益は同じく主原料高騰などによる影響を受け同73.9%減の4億6,300万円だった。
海外は、東南アジアや北米が好調に推移し、売上は同12.1%増の160億4,700万円だったが、中国で新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、利益は同40.9%減の11億1,900万円だった。ファインケミカルは、通信販売が好調に推移し売上は同14.7%増の28億3,400万円だったが、広告宣伝を強化したことなどにより、4億2,900万円の損失となった。