キユーピー、11月期第1四半期決算発表 海外市場の利益拡大、付加価値品へのシフトなどが要因で大幅増益
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、2024年11月期第1四半期決算短信(23年12月1日~24年2月29日)を発表した。売上高は、対前年同期比6.5%増の1,146億3,200万円、営業利益は同392.1%増の81億4,900万円だった。
同社グループは、海外への資源投下を進め、中国・東南アジア・北米を中心に、KEWPIEブランドの浸透を加速させている。国内では、引き続き顧客の多様化するニーズに対応すると同時に、収益性・生産性の向上にも取り組んでいる。また、持続的な成長を実現するために、未来に向けた投資を拡大。
売上は、海外の安定成長に加え、基幹商品を中心とした市販用惣菜・業務用調味料の物量回復、価格改定による単価上昇などにより増収となった。営業利益は、海外での成長に伴う利益拡大、市販用惣菜・業務用調味料の売上拡大、付加価値品へのシフト、主原料高騰影響の緩和などにより増益となった。
セグメント別では、市販用は、調味料の価格改定による単価上昇などで売上は445億6,000万円で同6.3%の増収、主原料高騰影響の緩和により利益は35億6,000万円で同117.1%の増益となった。業務用は、調味料の販売増加があったが、タマゴ商品の販売減少により売上は406億100万円で同2.7%の減収、主原料高騰影響の緩和により利益は30億6,300万円で同561.6%の増益となった。海外は、中国・北米・東南アジアが堅調に推移し売上は213億5,900万円で33.1%増の増収、中国の新型コロナウイルス感染症影響が前年度から回復したことや北米のブランド品拡大により、利益は34億7,300万円で210.4%の増益となった。ファインケミカルは、通信販売の販売減少や製造コストの増加により売上は28億2,600万円で同0.3%減収、利益は5億6,500万円の減益となった。