キユーピー、11月期決算発表 売上、対前年比5.7%増
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はこのほど、2022年11月期決算(21年12月1日~22年11月30日)を発表した。売上高は対前年比5.7%増の4,303億400万円、営業利益は同9.1%減の254億3,300万円だった。
国内事業では、市場担当制を生かし顧客の多様化するニーズに対応すると同時に、原料相場に左右されない強い体質への転換に取り組んできた。海外事業では、中国・東南アジア・北米を中心に、それぞれの地域の食文化への浸透を加速させ、成長ドライバーとして拡大を進めた。売上高は、海外での売上伸長に加え、業務用での外食需要減少影響が、前年度より回復したことにより増収となった。営業利益は、売上増加や価格改定効果があったものの、主原料、エネルギー・一般原資材の高騰影響や販売費、一般管理費の増加により減益となった。
セグメント別には、市販用が調味料の価格改定効果や惣菜が堅調に推移し、売上高は同0.4%増の1,726億7,800万円だった。利益は、主原料高騰などによる影響を受け、同21.9%減の171億9,500万円だった。業務用は、新型コロナウイルス感染症による外食需要の減少影響が前年度より回復し、売上高は同6%増の1,497億9,200万円、利益は、主原料高騰などによる影響を受けたものの、価格改定効果や付加価値品の伸長により、同10%増の62億9,200万円だった。
海外は、東南アジアや北米が好調に推移し、売上高は同24.1%増の533億8,300万円、利益は、中国(上海)でのロックダウンや主原料高騰による影響を受けたものの、売上増加により同17.2%増の72億2,900万円だった。ファインケミカルは、ヒアルロン酸の原料販売や通信販売が好調に推移し、売上高は同14.2%増の87億7,000万円、利益は、同17.9%増の10億7,500万円だった。