キユーピー、米国での展開を加速 テネシー州に調味料の生産拠点を新設
キユーピー㈱(東京都渋谷区、髙宮満社長)はきょう(10日)、グループ会社であるQ&B FOODS, INC.(カリフォルニア州)の米国における2カ所目の生産拠点として、テネシー州クラークスビルに工場を新設すると発表した。
2023年5月から着工し、製造開始は25年5月を予定している。新しい生産拠点では、家庭用、業務用のマヨネーズ・ドレッシングの製造を担い、米国における生産能力の増強により、世界最大のサラダ調味料市場である米国での事業展開を加速する。
同社は、米国において14年頃からキユーピーブランドのマヨネーズ・ドレッシングの拡売に注力してきた。増大する需要と成長性を視野に入れ、今回の決定に至った。これにより、西部に位置する既存のカリフォルニア工場からは距離がある中西部や東部へも商品の速やかな供給が可能になる。2拠点体制を構築することで、拡大する米国の内食・中食・外食市場への展開を進める。
新工場では、従来比で生産性2倍、環境負荷軽減1/2をめざし、サステナブルな生産を実践する。「3つのE」をコンセプトに定め、「あらゆる食シーンでお客さまの笑顔のサポーターとなること」を掲げ、サステナブルとコストを両立させるモノづくりを実現するとしている。
※「3つのE」
①Employee-Friendly:従業員が働きやすい環境の実現
②Environmental-Friendly:リサイクルの推進やCO2排出削減などを実現
③Economic-Friendly:容器の内製化などを実施し、生産性向上を図る