キューサイ、九大などと共同研究 エイジング課題につながるエビデンス構築に向けた健診データ・生活習慣を検証
キューサイ㈱(福岡市中央区、佐伯澄社長)は17日、九州大学と他2社との共同研究を開始したと発表した。
個々人のエイジング(加齢)の変化に基づき適切なソリューションを提案する「エイジングに向き合う新サービス(仮)」の構築を目指し、九州大学大学院、医学研究院、衛生・公衆衛生学分野(福岡市西区、二宮利治教授)と、(公社)久山生活習慣病研究所(福岡県糟屋郡、清原裕代表理事)、ヒュービットジェノミクス㈱(東京都中央区、一圓 剛社長)との共同研究を行う。同研究では、九州大学と久山生活習慣病研究所が連携して長年蓄積してきた健康診断データと生活習慣の情報を組み合わせることで、将来のエイジング課題に繋がるエビデンス取得を目指す。
キューサイは2022年より、「カラダもココロも健康で、前向きに年齢を重ねる “ウェルエイジング”な世の中の実現」をミッションとして掲げ、企業活動を行っている。その活動の一環として、昨年「はかる・わかる・かわる」というテーマで「エイジングに向き合う新サービス(仮)」の開発を開始することを発表していた。ウェルエイジングな生き方を叶えるためには、単に健康であるだけでなくカラダ全体の「恒常性バランス」を維持することが重要だと同社は考え、そのバランスを「ヒューマンダイヤモンド」と名付けた。同サービスは将来的に、この恒常性バランスの状態を可視化し、個々人のエイジング状態に合わせたソリューションを提案するウェルエイジングのプラットフォームとなることを目指している。
昨年11月から、久山町住民を対象とした生活習慣に関するアンケートや各種検査を開始。今後は25年3月までを目途にそれらの結果を解析し、個々の生活習慣と疾患に関係性があるかを明らかにするとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)