キッコーマン、売上22.8%増 フランス・イギリス、インドネシア・フィリピン・シンガポール市場が好調
キッコーマン㈱(東京都港区、中野祥三郎社長)はこのほど、2023年3月期第2四半期決算短信(22年4月1日~22年9月30日)を発表した。売上高は対前年同期比22.8%増の3,053億7,800万円、営業利益は同12%増の303億4,300万円だった。
国内の食料品製造・販売事業は、売上は同97.5%で738億3,000万円、利益は同86.1%で56億6,600万円だった。飲料部門の豆乳飲料は、主力の『調製豆乳1L』、『豆乳飲料1L』の売上が前年同期を下回った。デルモンテ飲料は、前年同期を上回った。また、デルモンテ飲料は22年5月に、原材料高騰などを背景とした価格改定を行った。
ヒアルロン酸などの製造・販売などの国内その他事業は、売上は同102%で108億2,000万円、利益は同110.2%で9億6,600万円だった。
海外食料品製造・販売事業は、売上は同137.6%増で1,670億9,200万円、利益は同135%で113億2,000万円だった。欧州市場においては、ロシア・ウクライナ情勢による影響はあったが、主要市場であるフランス、イギリスなどで売上を伸ばした。アジア・オセアニア市場においては、インドネシア、フィリピン、シンガポールなどで売上を伸ばし、部門全体として前年同期の売上を上回った。
同社グループは、2022年度を初年度として、24年度を最終年度とする中期経営計画を定めている。連結業績として、売上成長率年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE11%以上を目標としている。また、「環境変化に対応し、成長の継続と収益力向上」、「事業活動を通じ、社会課題解決に貢献」を重点課題として取り組んでいる。