キッコーマン、売上19.4%増 海外事業が好調に推移
キッコーマン㈱(東京都港区、中野祥三郎社長)はこのほど、2023年3月期第1四半期決算短信(22年4月1日~22年6月30日)を発表した。売上高は対前年同期比19.4%増の1,477億4,800万円、営業利益は同15%増の164億5,200万円だった。
国内の食料品製造・販売事業は、売上は同97.8%で369億9,600万円、利益は同101.6%で32億9,100万円だった。飲料部門の豆乳飲料は、特定保健用食品(トクホ)の商品や無調整豆乳を中心として売上が伸びたが、主力の『調製豆乳1L』、『豆乳飲料1L』の売上が前年同期を下回った。デルモンテ飲料は、前年同期を上回った。また、デルモンテ飲料は22年5月に、原材料高騰などを背景とした価格改定を行った。
ヒアルロン酸などの製造・販売などの国内その他事業は、売上は同102.9%で54億600万円、利益は同128.%で4億7,800万円だった。
海外食料品製造・販売事業は、売上は同121.8%で347億1,600万円、利益は同116.2%で73億600万円だった。欧州市場においては、主要市場であるフランス、イギリスなどで売上を伸ばしたが、ロシア・ウクライナ情勢による影響もあり、全体では前年同期の売上を下回った。アジア・オセアニア市場においては、フィリピン、インドネシア、シンガポールなどで売上を伸ばし、全体として前年同期の売上を上回った。